入門
Lerna には、既存のリポジトリに Lerna を追加したり、ゼロからリポジトリを作成したりするのに役立つ専用の init
コマンドが付属しています。
ゼロから開始
最も単純なケースでは、lerna init
を使用して、空のディレクトリに新しいリポジトリを作成できます。そのためには、次のコマンドを実行します。
# Create an empty directory
mkdir ./new-lerna-workspace
# Change into the new directory
cd ./new-lerna-workspace
# Initialize lerna (using --dryRun to preview the changes)
npx lerna init --dryRun
ここで --dryRun
フラグを渡したことに注意してください。これにより、lerna init
がファイルシステムに対して行う変更のプレビューを確認できます。これにより、lerna init
に渡す他の引数 (--exact
や --independent
など) の値を、間違いを元に戻す心配なく調整できます。
変更内容に満足したら、npx lerna init
コマンドを繰り返すだけで、--dryRun
フラグを省略できます。
これで、開発したいパッケージを作成、バージョニング、公開するために Lerna を使用できる、npm ワークスペースを含む、動作する Git リポジトリが起動し、実行されるようになります。
既存のリポジトリへの Lerna の追加
既存のリポジトリがある場合でも、lerna init
を使用して lerna
を追加できます。
Lerna は、リポジトリに依存関係をインストールおよびリンクする責任はありません。そのタスクには、パッケージマネージャーの方がはるかに適しています。
代わりに、選択したパッケージマネージャーの workspaces
機能を使用するように構成することを強くお勧めします。
既存のリポジトリで Lerna を初期化する場合、どのパッケージを操作する必要があるかを知る方法が必要です。パッケージマネージャーの workspaces
機能を使用している場合(上記の注を参照)、Lerna はデフォルトで、既に構成済みの workspaces
パターンを使用します。追加の引数は必要ありません。
または、lerna init
の --packages
フラグを使用して、代わりに照合する一連のパターンを手動で指定できます。
# Passing a single pattern
npx lerna init --packages="packages/*"
# Passing multiple patterns
npx lerna init --packages="foo/*" --packages="bar/*"